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書籍詳細


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書名

見立三十六歌撰之内 藤原敏行朝臣 累の亡魂
【歌川国貞 嘉永5年 浮世絵】

著者

歌川国貞

出版社

伊勢兼  

出版年

嘉永5年

分類

古地図・古図版 > 浮世絵・摺物・画帖

No.

460363

冊数

1枚

言語

日本語

解説

嘉永5(1852)年 少トリミング 摺普通 経年美 36.2×26.2cm

価格
(税込)

200,000円

解説文

『見立三十六歌撰之内』は、三代歌川国貞(豊国)が嘉永5年(1852)頃に制作した錦絵シリーズである。平安時代の三十六歌仙を題材としながらも、歌仙本人を描くのではなく、歌舞伎や怪談、伝説、歴史上の人物などを当てはめる「見立て」の趣向を取り入れている点が特徴である。古典文学と江戸庶民に親しまれた娯楽文化を巧みに融合させた作品群であり、国貞ならではの華やかな人物表現と物語性が楽しめる。

本図「藤原敏行朝臣 累の亡魂」は、そのシリーズの一図で、歌人・藤原敏行朝臣に怪談で名高い「累(かさね)」の亡霊を見立てた作品である。本作は、四世鶴屋南北の歌舞伎『法懸松成田利剣(けさかけまつ なりたのりけん)』の一幕を描いたもので、茨城県常総市に伝わる「累」の伝説をもとにしている。累は夫への深い怨念から亡霊となって現れる悲劇の女性として、歌舞伎や講談を通じて広く知られた存在であった。国貞は、髪を乱し恨みを漂わせる累の姿を幽玄かつ迫力豊かに描き出し、古典和歌の世界と江戸の怪談文化を巧みに融合させている。「見立て」の趣向と怪異表現が見事に調和した、国貞の代表的な幽霊画の一つである。

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